気づかない言葉癖
~話し方からの印象~
最近、ゴルフレッスンのテレビ番組を時々見ていますが、
インストラクターの話し方に違和感を覚えます。
タレントさんへのレッスンコメントで
「クラブをこのように振ってあげます」 とか
「ボールの位置を少し変えてあげましょう」などなど。
「あげます」って物には使いませんよね。
例えば、
「花を 植え替えてあげましょう」や
「小鳥にえさをあげます」はOK。
「あげる」は基本的に人や生き物に対して使う言葉。
「~してやる」の丁寧な内言い方で、更には
「~して差し上げる」という、より敬意のある言い方があります。
毎週気になりながらも視ていますが、関係者の方も気づかないのかなー。
ご本人は優しい言い方、もしかしたら丁寧な言い方だと思われているのかも。
お料理番組でも、「切ってあげましょう」とか
「炒めてあげます」と言われてますね。
また「切っていきます」「さっと茹でていきます」という言い方も
お決まりの様で、お料理の動作はほぼ「~していきます。」
と言われていませんか。
間違いではないけれども、
「切ります」「さっと茹でましょう」などと
言い換えができるます。
「~させていただく」の多用も自分を丁寧に見せるための使い方となっていて、
重ね使いはうっとうしく感じます。
「~させていただく」 は
本来、相手の許可や依頼を受ける場合に使います。
「納品させていただきます」
「参加させていただきます」等。
「致します」で表現できる場合が多いことを思い出しましょう。
×卒業させていただきます ⇒ 卒業致します というように。
人前で話す方は特に、言葉の使い方にも気をつけていただければ、
伝わり方も違ってくるように思いますし、
マナーの行き届いた知的な印象となるでしょう。